2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現
運動不足は生活習慣病の原因になり、逆に運動はこれらの良い予防・治療法となる。 運動により運動器(筋肉・骨)から分泌され全身の代謝調節を行い、炎症制御にも 関連する生理活性物質の解析を行い、運動バイオマーカーを確立する。
睡眠と炎症制御の関連性探索と個別化対応可能なデジタルヘルスを開発し、生活習慣のバイオマーカー等による炎症制御を構築する。睡眠と運動の相関を把握し炎症制御の個別化フィードバックが可能か探索する。
体ガス(主に皮膚ガス)は非侵襲的に評価でき、遠隔での生体モニタリングに有用である。体ガスを対象とした超高感度センシング技術開発により疾患の原因となりうる炎症性バイオマーカーの検出を可能にし、炎症を数値化した炎症インデックスを確立する。さらに、常時身に着けて繰り返し使用可能な、小型超高感度皮膚ガスセンサを開発する。
炎症を制御する手段として電気刺激デバイスや運動模倣薬による「制御された炎症」の惹起法を開発し、運動の機会を確保できない「運動弱者」も含めた全ての国民がソリューションを享受可能とする。
運動バイオマーカーを家庭で測定するための新しいデジタル分析法を開発する。1分子感度の新しいバイオ分析技術である「デジタルバイオ分析法」を発展させ、次世代デジタルバイオ分析法を開発する。リアクタ自身に分子の濃縮機能を持たせた能動的機能を持つリアクタの開発により、携帯可能で安価な次世代型デジタルバイオ分析技術(デジタルバイオ2.0)を開発する。また、微量かつ限りなく非侵襲的な検体サンプリング法および処理法の開発も目指す。それらを統合することによって携帯型デジタルバイオ分析を確立する。
テーマ1~5で開発されたセンシングデバイスと生活圏データ収集システムとの接続を行い、これらと次世代型遠隔保健システムとのネットワーク化の構築を行う。