東京大学臨床生命医工学連携研究機構

寄付研究部門

次世代臨床医用計測技術研究ネットワーク拠点

東京大学におけるフレキシブルエレクトロニクスデバイス、マイクロ流体デバイスによる超微量・高感度生化学分析システム等の優れた生体計測基盤技術研究と附属病院・国内連携研究機関での臨床的観点での疾患研究を、従来のシーズ・ニーズマッチングのレベルを超える水準で統合します。これにより技術の臨床的意義の明確化と標準医療技術への展開を加速化し、今後重要となる予防医学分野へも展開可能な革新的生体計測技術研究開発を推進します。また本拠点が中心となり国内外における臨床医用生体計測技術研究を牽引します。さらに、生命科学技術の分野横断的大学院教育プログラムと連携し,大学院生による具体的融合研究の実施を通じて、疾患メカニズムの研究と先進的生体計測技術の研究を個人の中で融合可能な人材を育成します。

当寄付研究部門は、公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団の長期大型研究助成事業に選定され、2020年4月に臨床生命医工学連携研究機構の下に設置しました

次世代臨床医用計測技術研究ネットワークプロジェクト研究は臨床応用を目指した

次世代医用計測技術の医工連携研究を支援するプロジェクトです。

概要:
臨床的意義づけがある、あるいは基礎研究に基づき臨床的意義を持つ可能性があると考えられる、生体情報を計測する技術開発とその有効性評価研究を支援します。

1課題につき年間300万円以内の研究支援を行います。

2020年度 採択課題

001:健康長寿社会の実現を目指した運動バイオマーカーの確立と臨床応用
研究代表者
岩部 真人
医学系 講師
横田 知之
工学系 准教授

002:テキスタイル型ウェアラブルデバイスの身体活動量計としての臨床応用

研究代表者
石井 好二郎
医学系 教授
横田 知之
工学系 准教授

003: PET および SPECT 薬剤を用いた術中診断技術に関する研究

研究代表者
瀬戸 泰之
医学系 教授
島添 健次
工学系 特任准教授

004:フレキシブル血中酸素濃度計を用いた麻酔効果の評価に関する研究

研究代表者
朝元 雅明
医学系 助教
横田 知之
工学系 准教授

005:人工臓器使用患者における最適な抗血栓療法確立に向けた新規微小血栓検出方法の検討

研究代表者
登 祐哉
医学系 大学院生
合田 圭介
工学系 教授

006:デジタルバイオ分析法による新型コロナウイルス RNA 超高感度検出法の開発

研究代表者
森屋 恭爾
医学系 教授
野地 博行
工学系 教授

007:医療現場で発生する飛沫・エアロゾルに対する気流制御手法に関する基礎的研究

研究代表者
小野 稔
医学系 教授
鈴木 俊一
工学系 教授

008:超高感度皮膚ガスセンサの開発と臨床応用に向けた臭いと疾病の相関体系化

研究代表者
南学 正臣
医学系 教授
山原 弘靖
工学系 助教

2021年度 採択課題

009:非発作性心房細動の術中リアルタイム映像化にかかる解析的手法の開発と改良:人工知能の応用を含めて

研究代表者
芦原 貴司
医学系 教授
富井 直輝
工学系 助教
010:腎特化型MRプローブを用いた腎障害イメージング手法の開発
研究代表者
三村 維真理
医学系 助教
藤澤 彩乃
工学系 特任助教

2022年度 採択課題

011:高空間解像度領域推定を可能にする脳磁図逆問題解法の新規開発と中枢視機能解明への応用
研究代表者
澤村 裕正
医学系 講師
伏見 幹史
工学系 特任助教
012:音声病態分析技術による気道狭窄病態の診断のための技術開発研究
研究代表者
古村 眞
医学系 特任教授
徳野 慎一
工学系 教授
013:膵液漏を防止する自動ステープラーデバイスの実現にむけた膵臓破壊特性計測システムの開発
研究代表者
長谷川 潔
医学系 教授
小林 英津子
工学系 教授

2023年度 採択課題

014:New Normal 社会における非接触による運動器慢性疼痛の客観的・定量的評価ツールの開発
研究代表者
吉村 典子
医学系 特任教授
樋口 政和
工学系 特任教授

2024年度 採択課題

015:ヒト疾患特異的iPS細胞と組織接着性ハイドロゲルを用いた繊維性異形成症モデルの開発
研究代表者
大庭 伸介
医学系 教授
酒井 崇匡
工学系 教授
016:ヒト多能性幹細胞と organ-on-a-chip 法を駆使したヒト骨形成計測法の開発
研究代表者
北條 宏徳
医学系 准教授
西川 昌輝
工学系 准教授
017:膝関節滑膜炎の蛍光分子イメージング技術の開発
研究代表者
齋藤 琢
医学系 准教授
岩永 康秀
工学系 特任助教